ボディーガードとお姫様 18 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

理佐が車の中で見守る中

 

友梨奈と暴漢者多田尚人は格闘中である

 

多田は右手のナイフを上から

左手のナイフを横から友梨奈めがけて

刺しにいった。

 

すると、友梨奈はしゃがみ込み足払いをした。

 

これが上手くヒットして男は転倒した。

 

すぐに男は立ちあがったが

友梨奈の右足によるハイキックが

後頭部を捕える。

 

多田はナイフを2本離し再び前方へ

倒れ込んだ。

 

今度は友梨奈がナイフを蹴り、

多田から遠ざけた。

 

そして、多田をおこし、

腹部にパンチを3発いれて、

止めにひざ蹴りを顔面にぶち込んだ。

 

多田は気絶した。

 

「ふぅ~~かたずいたぁ…」

 

友梨奈が息を吐いた。

 

すると、後方から、

中島のほうに向かった男2人を

松岡と城島、中島の3人が

取り押さえ友梨奈のほうにやってきた。

 

「遅いですよ!」

 

松岡達は帰ったと見せかけて

中島の車に乗り込んでいたのだ。

 

「そう、言うなよ。

これでも一所懸命やってるんだよ。」

 

松岡は言い返した。

 

理佐は急いで車から出て

友梨奈に駆け寄った。

 

そして、自らのハンカチを

取り出し切られた右手に巻いた。

 

「もぉ!

 殺されるかと心配したじゃない!」

 

理佐は友梨奈に抱きついてた。

 

「仕事ですから・・・これぐらい大丈夫ですよ!

 これで、仕事に専念できますね。」

 

「うん・・友梨奈のおかげだよ!ありがとう。」

 

理佐は顔をあげて答えた。

 

「もし、主演女優賞をとれたら、

 花束を持って、お祝いに駆けつけますから。」

 

友梨奈は笑顔で言った。

 

「うん!がんばるから・・」

 

やがて、サイレンの音が聞こえてきた。

 

警察がやってきたのだ。

 

「やれやれだな!」

 

松岡が言った。

 

そして殺人教唆で

柏木由紀にも警察が出向いていた。

 

しかし、柏木は警察が来た時に

備えて毒薬を持参しており、

服毒自殺を図ったのだ。

 

なんとも、言えない後味の悪さが残った・・・