夢を見れば傷つくこともある 24 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

一方、ラウンジを後にした玲奈は

 

友梨奈にはすまない気持ちが溢れ出ていた。

 

だが、玲奈は友梨奈に迷惑をかけても

信一達の言いなりにはなる気はなかった。

 

それだけ玲奈の意志は強かったのだ。

 

エレベーターで3階のフロントまで降り

そこから長いエスカレータで

1階まで玲奈は降りるのであった。

 

だが、運命は皮肉なものだ。

 

丁度前方から友梨奈が客らしい女性と

腕を組んでエスカレータで

上がって来るではないか!

 

(友梨奈・・・)

 

(玲奈さん・・・)

 

すぐにお互い気付くのであった。

 

二人とも視線をそらすこともなく見つめ合った。

 

そして、すぐに交差して

すれ違っていくのであった。

 

(ごめんね…)

 

そう思いながら玲奈は下を向いた。

 

一方友梨奈は後ろを振り向き見えなくなるまで

玲奈の後姿を見つめていた。

 

もう、諦めなければ

ならない存在であるのはわかっている。

 

でも、好きと言う気持ちは

どうしょうもないのである。

 

愛しさと切なさが

溢れ出て来る友梨奈であった。