夢を見れば傷つくこともある 22 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

それから、

更に1カ月が経過していた。

 

玲奈は圭人と正式に婚約して

8カ月後の6月に

挙式を挙げることが正式に決まった。

 

そして、岡本工業との業務提携も

正式に決まり

玲奈がM-LINEの次期社長候補の

一番手に一気に上りつめたのだった

 

そんなある日の夜、

玲奈はあるホテルのラウンジに

松井家の長男信一と

長女利奈に呼び出され話しをしていた。

 

4人掛けのテーブルに玲奈の前に

信一と利奈が隣同士で座っていた。

 

「なんなんですか?こんな所に呼び出して」

 

「まあ、何か飲めよ。」

 

信一は玲奈にメニューを渡した。

 

「結構です。

話しが終わったら帰りますから」

 

「はぁ~~折角実の兄妹と水入らずなのに

つれないわね」

 

利奈はそう言って、組んだ足に肘を置いて

 

頬杖をつきながら一枚の写真を机においた。

 

ニヤリとする信一と利奈。

 

そこには、友梨奈と利奈がベッドで

抱き合っている写真だった・・・

 

「私を調べていたのね・・・」

 

玲奈は鋭い眼光をして睨めつけた。

 

「切り札は最後まで取っておくものだろ?」

 

信一は不敵な笑みを零す。

 

「可愛かったわよ、友梨奈ちゃん。

今後も指名しようかしら~~」

 

そう、信一は興信所を使い、

玲奈のプライペートを

半年前から探っていたのだ。

 

そして、二人が外で逢ったことで

玲奈が友梨奈に恋愛感情を持っていると

確信したのだ。