雪が降ってきた-哀しき真実-4 | じゅりれなよ永遠に

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翌日

 

仕事中の午前11時を回った時

相葉から電話が入ったのだ。

 

理佐はすぐに席を離れて

廊下の隅に移動した。

 

「相葉さん、すいません。それで、

 柏木さんは全てを自供したんですか?」

 

「いえ、3件の殺人事件には

関与していないと言い張っています。

今、事件当日のアリバイを調べています。」

 

「そうですか・・・」

 

「またなにか分かったら、連絡します。」

 

相葉の電話は切れた。

 

(柏木さんはおそらく犯人じゃないよね。)

 

理佐は他に犯人がいると推測していた。

 

そして、時間が12時を過ぎたとき

理佐は上司の横山に呼び出されたていた。

 

「課長、なんですか?お話って。」

 

理佐は呼び出された会議室に入った。

 

横山はすでにイスに座っており

 

理佐はその右横に座った。

 

「実は村上のことなんだが・・・」

 

「村上さんがどうかしたんですか?」

 

「どうも、お前のことが好きだったらしく

 喫茶店で理佐のことを

盗撮していたらしんだ。」

 

「え??盗撮??」

 

「お前が良く座る場所の前方に植木鉢を

 つるしているだろう?」

 

「ああ、ありますね。」

 

理佐は喫茶店の間取りを思い出していた。

 

「あそこに小型カメラを仕込んで

お前の姿を録画していたんだよ」

 

「全然きづきませんでした。

課長がきづかれたんですか?」

 

「いや、山崎だよ。」

 

「天ちゃんが??」

 

「ああ!山崎から相談を受けて

村上を問いただしたら

あいつ、逃走しやがったよ。

でも、今日になって連絡が入って

お前に謝りたいって。

一緒に行くから、

話だけでも聞いてやってくれないか?」

 

「じゃあ、今日の帰りでもいいですか?」

 

「ああ、本当に俺の友人が

馬鹿なことをしてすまん。」

 

横山は頭を下げた。

 

「いえ、いまいち、

実感が湧いていないんで

 怒りとか全然ないですから。」

 

「じゃあ、よろしく頼むよ!」

 

「じゃあ、失礼しますね。」

 

理佐は会議室を出た。