雪が降って来た 5 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

長濱ねるが突然

渡邉理佐に告白して

室内は静まりかえっていた。

 

「“ねる”・・・」

 

まさか、皆の前で告白されるとは

思っていなかった理佐は戸惑っている。

 

“ねる”にはある計算があった。

 

理佐のことを好きな部員は他にも

いることを“ねる”は感ずいている。

 

みんなの前で告白することにより

他の者たちへの牽制になると思ったのだ。

 

だが、そのことにより

他に理佐を好きな者のハートに

火がついてしまった。

 

「私も・・・・」

 

珠理奈が立ち上がった。

 

「私も理佐が好き・・・

1年のときからずーと好きだった。」

 

「え???珠理奈が??」

 

近くに座っていた友香が珠理奈を見上げた。

 

「・・・・・・」

 

理佐は困っていた。

 

すると、友梨奈まで立ち上がった。

 

「なにか便乗するみたいで嫌だけど

 私も理佐が誰よりも好きだよ。

 だから、私とつき合ってください。」

 

友梨奈は頭を下げた。

 

なんと、一瞬にして3名もの人間から

理佐は告白されてしまったのだ。

 

この光景を見ていた友香は思っていた

 

(皆を揉めさせたくないから、

 理佐はきっと、答えを持ち帰って

 後で3人とも振るだろうな・・・)

 

そう、理佐は争いごとを好まない性格なのを

友香がよく知っていた。

 

一人とつき合えば、

他の2名が部を辞める恐れがある

 

だから、理佐は暫く考える時間を貰ってから

3人に断りをいれると友香は考えていた。