風に吹かれても ―永遠のBLOODS―
その知らせを聞いたのは、
友梨奈が買い物にでかけて2時間後のことだった・・・
私のスマホが鳴った。
友梨奈と表示されたのだ、
私は即座に電話に出る。
「はい、友梨奈??遅いね、どうしたの」
「渡邉理佐さんですか?」
聞きなれない女性の声だった。
「はい、そうですがなぜ貴方が
友梨奈の電話を持っているのですか?」
「私は〇〇大学附属病院の事務員ですが、
平手友梨奈さんが
交通事故に遭われたんです。」
「え???友梨奈が・・・」
私は目の前が真っ暗になった
嫌だよ・・・
嫌だよ・・・
この先は聞きたくないよ・・・
なんでよ、なんで友梨奈が・・・
「もしもし、渡邊さん大丈夫ですか。」
私は暫く茫然としていた。