そして、翌日
会社を終えた私は駈け足で自宅に戻り
入念にメークをやり直す。
よし、完璧。
あとは柑橘系の香水を振りかければ完了。
準備が整い。私は即座に喫茶店に向う
喫茶店についたのは18時50分
約束の10分前だった。
店の前で深呼吸をしてから
自動ドアの前に立つ。
ドアが開き私は店内に足を踏み入れる。
「いらっしゃいませ!」
店員は声が響いた。
私は店内を見渡した。
すると既に友梨奈が来ており
私を見るなり立ちあがって
相図を送ってくれる。
私はすぐにその席に移動する。
「ごめん、待たせたね。」
「私も今来たとこです。」
どれだけこのシチュエーションを
夢見たことだろうか。
毎日すれ違うだけだった
昨日までが嘘のようだよ。
「すいません。呼びだしたりして・・・」
「いいよ。気にしないで。」
そこに注文をと取りに店員がやってきた。
私は店員に紅茶をオーダーし、
軽く雑談をしながら
紅茶が来るのを待った。