(平手友梨奈side)
夏が終わり、私は就職活動をしていた。
東京都の就職セミナーに参加していたんだ。
私は営業職で仕事をさがしていた。
150社以上の企業が参加しているだけあって
多くの人が参加していたんだ。
私は就職できるんだろうか・・・
そんな不安を抱きながら
○○電気のブースへ向かったんだ。
そこで私は心臓が凍る思いをしたんだ
なんと、目の前で理佐が
資料を目に通しているではないか
あの日以来だ。
あのやり直すはずのあの日以来だ。
愛おしさが込みあげていたが
それ以上に恐怖心が心を支配していた。
そう、理佐と係われば
必ずまた傷つくことになる。
私は足早にその場を離れたのだ。
なんで、理佐とは偶然に合うことが多いんだ
運命の糸で結ばれているのか??
いや、違う・・・
それなら
私達は今頃つき合っているはずだ。
ただの腐れ縁なのかもしれない・・・
今も理佐のことを忘れられずに
苦しんでいるのに、ここで話なんかしたら
もう、私はどうなってしまうのだろうか・・・
私はセミナー会場の階段の踊り場に
逃げ込んだんだ。
だが・・・
「友梨奈~~!!」
理佐の呼ぶ声がした。
私は振り向いた
目の前には理佐が立っていたんだ・・・