風に吹かれても ―罪と罰―1 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

風に吹かれても ―罪と罰―

 

「友梨奈、ごはんできたよ。」

 

「今行くよ。」

 

「今日は、トンカツよ!どぉ?

美味しそうでしょ?」

 

「友香が作ったにしてはおいしそうだね。」

 

「なにそれ?褒めてるの?」

 

「すきにとってよ!頂きます。」

 

私は今、この菅井友香と同居している。

 

でもあくまでも友人としてルームシェアだ。

 

私たちはバイトで知り合い意気投合して

 

この春に一緒に住みだしたのだ。

 

「明日の夕食は友梨奈が作る番よ。」

 

「まかせてよ、

友香よりは美味しいものを作るから。」

 

「あ~~言ったなぁ~

楽しみにしているわ。」

 

友香は私と同じ年の22歳だが、

すでに社会に出ている

 

職種は中小企業の事務員である。

 

私は大学4回生になっていた。

 

そう、理佐に土壇場で裏切られてから

 

1年と3か月が経過していた。