(平手友梨奈side)
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理佐と逢う日がやってきた
私はとにかくウキウキしていた。
なんせ、一カ月ぶりなんだから。
逢った後に訪れる喪失感など
お構いなしに、
ただ、理佐に逢える嬉しさに
私の心は支配されていた。
私はパスタの店をチョイスし、
待ち合わせ20分前には
店に来ていたのだ。
やっとだ、一ヶ月ぶりに理佐と逢える。
そう思うと、嬉しくて仕方がなかったんだ。
やがて、理佐が現われる。
私は立ち上がって笑顔で理佐を向かえた。
だが、理佐の顔がどことなくぎこちない・・・
なにか変だ・・・
「理佐、久しぶり。」
「うん・・・そうだね・・・」
「もう夏だけど、夏バテなんかしていない??」
「うん・・・大丈夫・・・」
理佐は私と目を合わそうとしなかった。
やはり、変だ・・・
なにかある・・・
