理佐はいつのまにか
和やかな雰囲気を醸し出していた。
15分程私達は話しをしていた。
「ありがとう・・・
友梨奈の声を聞けてうれしかったよ。」
「私もだよ。」
「じゃあね・・・あ、友梨奈」
「なに??」
「なんでもない・・・おやすみ友梨奈。」
「おやすみ。」
電話は切れた。
でも、気になる。
彼女から電話をかけてくるなんて・・・
たしか電話の向こうで流れていたBGMは
3カ月前に理佐がいたカフェで聞いた曲だ。
ひょっとして、そこにいるんじゃないのか
「麻衣~~ちょっと出てくるね。」
洗面所で髪の毛を乾かす麻衣に声をかけた。
「どこいくのよ」
「ちょっと、友達に会ってくるから。」
そう・・・友達だよ。理佐は
友達なんだ・・・
私は自分自身にいい訳していたんだ。