風に吹かれても ~切ないね~12 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

理佐はいつのまにか

和やかな雰囲気を醸し出していた。

 

15分程私達は話しをしていた。

 

「ありがとう・・・

友梨奈の声を聞けてうれしかったよ。」

 

「私もだよ。」

 

「じゃあね・・・あ、友梨奈」

 

「なに??」

 

「なんでもない・・・おやすみ友梨奈。」

 

「おやすみ。」

 

電話は切れた。

 

でも、気になる。

 

彼女から電話をかけてくるなんて・・・

 

たしか電話の向こうで流れていたBGMは

3カ月前に理佐がいたカフェで聞いた曲だ。

 

ひょっとして、そこにいるんじゃないのか

 

「麻衣~~ちょっと出てくるね。」

 

洗面所で髪の毛を乾かす麻衣に声をかけた。

 

「どこいくのよ」

 

「ちょっと、友達に会ってくるから。」

 

そう・・・友達だよ。理佐は

 

友達なんだ・・・

 

私は自分自身にいい訳していたんだ。