風に吹かれても12 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

放課後、理佐は習事の為に先に帰るが

その前に私の教室に顔を出してくれる。

 

「はい、これ食べてね。」

 

「え??これは?」

 

「レモンを蜂蜜につけてあるんだ。

栄養補給にたべて。」

 

「ありがとう。理佐。」

 

本当に、理佐は気が利くよ。

 

世界で一番私は幸せ者だよ。

 

そう思いながら私は部活へと急いだ。

 

私の所属するバスケットボール部は

結構強くて

昨年も都内でベスト8まで進んだんだ。

 

レギュラーは全員3年生だが、

私も何回は、試合には

出させてもらっている。

 

3年卒業後は

レギュラー獲得のチャンスなんだ。

 

練習の途中に

監督である相葉さんに呼ばれる。

 

彼は大学時代には

全国大会に出たことのある

有名な選手だったらしい。

 

なので、甘いマスクとは裏腹で

練習はとてもきつい。

 

「平手、お前は今日から

ポイントガードの練習をしてもらう。

しっかりやれよ!」

 

え…これって、私が

レギュラーになれるチャンスじゃないの?

 

しかも、ポイントガード。

 

よし、頑張って練習して

レギュラーの座を勝ち取るぞ。

 

私は部活も恋愛も順調で、

ない一つ不満のない

高校生活を送っていたんだ。

 

その日は、練習が終わっても、

私は居残って自主練をしていたのだ。

 

当然の他のレギュラー候補も同じ考えで

みんな居残っていた。

 

ここからがサバイバルだ。頑張るぞ!