愛のかたまり 61 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

(平手友梨奈side)

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なんの予兆もなしに、終わりはやって来る。

 

絶望とはこんな気持ちのことを言うのか・・・

 

私の50m程先で理佐は

男性とキスをしていた・・・

 

理佐はキスした後、

去って行く男性を愛しい目で見つめている。

 

やがて、男性が見えなくなると

理佐は哀しそうな目をして

マンションに入っていった。

 

“信頼している人”って彼氏だったんだ・・・

 

キスしてたよね??

 

無理やりされたんじゃなくて、

お互い同意の上でのキスだった。

 

理佐は元カレのこと

まだ好きなんだなあ・・・

 

またよりを戻すんだろうか・・・

 

私はスツーケースを引きづりながら

来た道を引き返したんだ。

 

あれだけ綺麗なんだ。

 

そりゃ、彼氏はいたはずだ・・・

 

風俗だって彼の為に働いていたに違いない

 

なぜ、その可能性を

私は考えなかったんだろう・・・

 

きっと、理佐には彼氏が絶対にいないと

思い込むことによって

私にも恋人になるチャンスがあると

思いたかったんだ。

 

もう、旅行なんて

とてもじゃないけど行けないよ。

 

こうして、私は理佐のマンションから

引き返したんだ。