(渡邉理佐side)
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どうして友梨奈を
食事に誘ってしまったんだろう
まだ桃李のことはなにも解決していないのに
でも友梨奈と居ると凄く落ち着くんだ。
まるで、雲の中を走り抜ける
銀河鉄道にでものっているような
大らかな気持ちになれる。
だから彼女と
過ごしたいと思ってしまったんだ。
そんなことを考えるうちに
自宅マンションへ到着する。
このままうやむやにしても仕方がない
もう、はっきりさせよう。
ドアを開けて部屋にはいると
桃李がすぐに部屋から出てきた。
桃李は私を見るとすぐに
言葉を投げかける
「どこに行っていたんだ?
連絡がないから心配したぞ。」
桃李は少し怒っているようだった。
そりゃそうね。私のスマホには
30通を超える彼からの着信が
入っているんだもの
私はすべてそれを無視していた。
私は流しで洗い物を始めて
背中越しに答える。
「ごめん、考えたかったの。」
「どうしたんだ。いったい…」
「西野七瀬さん」
私は振り向いてこの言葉を投げかけた。
「どうして、その名前を・・・」
桃李は驚いていた。
「昨日の夜、マンションの下で会ったの。」
桃李はなんで
そんなことをしたんだって
顔をするのであった。
