ごめんね、SUMMER 13 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

日々は過ぎていき、

8月の末を向かえていた。

 

玲奈ちゃんは告白する決心をし、

私が風間さんを呼びだすことに

 

私は午後18時にお店にいる

風間さんを訪ねた。

 

「俊ちゃん、お店が終わったら、

ちょっと私と来てくれる」

 

「え??どうした神妙な顔をして・・・」

 

「お願い、黙ってきてほしいの」

 

風間さんは少し戸惑いながらも

 

「わかった、あと15分で終わるから・・」

 

「外でまってるね」

 

私は外に出て、風間さんを待った。

 

風間さんは、黒のTシャツとジーンズ姿で

お店にから出てきた。

 

「ごめんね。俊ちゃん、ついてきて」

 

「ああ…」

 

私の真剣な表情に風間さんは黙って

私の後ろをついてきた。

 

向った先は、海辺だった・・・

 

19時前だったが、まだ明るく

玲奈ちゃんが立っているのが直ぐに分った。

 

「俊ちゃん・・・

玲奈ちゃんがお話があるみたいなの

聞いてあげて。」

 

「え??ああ・・」

 

風間さんはおおよその

見当がついたのだろう。

 

その顔からが笑みが消えており

真顔で玲奈ちゃんの方へ向かった。

 

私は50mほど離れたところから

二人を見ていたんだ。

 

玲奈ちゃんは一礼して、

なにかを告げていた。

 

おそらく、好きだと言っているのだろう。

 

風間さんは暫く沈黙していた

 

私は上手くいって欲しい気持ちと、

玲奈ちゃんを盗られたくない

気持ちとで半々だった。

 

やがて、風間さんは口を開いていた

 

玲奈ちゃんは表情を変えなかった

 

そして、笑みを浮かべている。

 

え???

 

まさか、上手くいったのか???

 

そんな、玲奈ちゃんが

風間さんに奪われてしまう・・・

 

やっぱり、私は玲奈ちゃんには

上手くいって欲しくなかったんだ。