僕は惰性で学校に通っている
実は僕には深い悲しみがある・・・
しかし、それは誰にも言えないんだ・・
僕は一生その十字架を背負って生きていく
つもりだった
だが、君が現れてその罪が軽くなる様な
気がしたんだ
ねえ、理佐!
君は僕を救いに来てくれたんだね
ありがとう・・・・
僕は毎日学校に行くのが楽しくなったのだ。
理佐が転入してきてから1か月が経過した。
何時も教室で本を読んでいた僕は、
いつのまにか理佐と一緒になって
校庭でバレーボールをやっている。
こんな僕が皆と馴染んでいるなんて・・・
信じられないよ・・・
それもこれも全部君のお陰だよ
僕は今日も理佐の家に寄っている。
「ねえ、理佐・・家から昨日炊いた
ご飯の残りを持ってきたんだ。
チャーハンでも作るよ。」
「ありがとう!何時もごめんね。」
そう、僕は家の残り物を理佐の家に
持っていき、2日に1回は理佐と
夕食を食べていた。
そして、夕食を食べ終わって
自宅に帰宅しようと玄関で靴をはき
立ちあがった時だった
「ねえ、友梨奈・・・」
「なぁに?」
僕は振り向いた。
すると理佐が僕を抱きしめた。
「ど・・・どうしたの?」
「驚かないで・・・私・・友梨奈に
恋愛感情をもっているの」
その言葉を聞いた時、僕は嬉しかったよ
そう!僕も同じ感情を抱いていたからだ
僕は理佐を抱きしめ返した。
「私も同じ気持ちだよ。
ありがとう!理佐・・」
理佐は僕の顔を見つめて
静かに目を閉じた。
そして、僕達は唇を重ね合わせた。
20秒位経過した頃だろうか?
理佐が囁く
「私と正式につき合ってくれないかなあ?」
君の言葉には嘘はないと思うよ。
でも、どうして・・・
どうして、そんな哀しい目をするの?
君は僕を救ってくれる女神だよ
だから、そんな目をしないでくれないか
「うん・・・・いいよ。」
僕が微笑むと、理佐も微笑んだ。
「駅まで、送るよ・・・」
僕は理佐に送られ電車に乗って
自宅に向かった。
電車の中から見える外の景色が
何時もは寂しく思えていたのが
今日に限って楽しくてワクワクしていたのだ