僕は知っている!5 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

理佐の下宿先は、

学校の最寄りの駅から

徒歩で10分ぐらいかかる

小さなアパートだった。

 

部屋は狭いキッチンと6畳一間だけ。

 

僕は小さな丸テーブルがある場所に

腰をおろし理佐は冷蔵庫から

お茶を運んでくれた。

 

「確かに、寂しいところだね・・・

 なんで、親元から通わないの?

 それになんでこの学校に転入してきたの?」

 

僕は素朴な疑問をぶつけてみた。

 

理佐の反応がみたかったのだ。

 

「実家は横浜なの・・・

 実は向こうで、問題を起して

 いずらくなって高校を退学したんだ

 だから、この時期に転入してきの・・」

 

理佐は私にお茶を差し出しながら話した。

 

「問題って?」

 

僕は不躾(ぶしつけ)な質問をしたかもしれない

 

でも、聞きたかったんだ・・・

 

「ごめん・・言えないの」

 

「こちらこそごめん。

立ち言ったこと聞いて・・・」

 

「いいよ。気にしないで・・・

それより友梨奈は、

映画みるのが好きなんでしょ?

最近なにかお勧めはあるの?」

 

理佐は聞き上手であり、

人の話を目を見ながら真剣に聞いてくれて、

それに対して必ず意見も言ってくれる。

 

そう、僕は自分の趣味を否定していた・・・・

 

僕の様な価値観をもった人間の話なんか

だれも面白いとは思わないはずだ

 

そう思っていた僕は、

学校では自分をさらけ出すことは

しなかったんだ。

 

でも、君はそんな僕の趣味の話に

興味を持ってくれた。

 

また、僕の好きな食べ物や

休日の過ごし方など

僕にも興味を持ってくれた。

 

僕達が親友と呼ばれるのにそんなに

時間はかからなかったね・・・・