僕は知っている!4 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

僕の席は窓側で、丁度理佐達が遊んでいる

場所がよく見えるのだ。

 

理佐達10名は横に5人並んで

向かい合わせになって

バレーボールを打ち合っている。

 

その元気に遊ぶ姿に僕は目を奪われた・・・

 

今思えばこの時から僕は君のことを

好きだったのかもしれない。

 

放課後、クラブに属していない僕は

すぐに一人で帰る支度をして校門をでた。

 

すると、

 

「友梨奈・・・・いっしょに帰ろう」

 

「え??」

 

僕はビックリした・・・・

 

「だめ?一人で帰るの寂しいし・・」

 

理佐は甘えた声を出した。

 

「理佐は明るくて活発だから、

 私以外でも一緒に帰れる人いるでしょ?」

 

「友梨奈と友達になりたいの」

 

友梨奈は手を合わせて懇願してくる

 

「私みたいなひねくれ者に珍しいね・・・」

 

でも、この時、僕は嬉しかったんだ。

 

なにか、僕と云う人間が

認められた気がしたんだ

 

「ねえねえ、友梨奈は今日

 なにか予定がある?」

 

「別になにもないけど・・・」

 

僕達は駅に向いながら話をしていた。

 

「じゃあ、家に遊びに来ない?

 私、今一人暮らしなんだ・・・」

 

「え?でも・・」

 

僕は戸惑った。

 

「いいじゃん!遊びに来てよ!

 一人じゃさびしいよ」

 

理佐は無邪気に甘えながら言ってきた。

 

でも、何故だろ・・

 

どうしても僕は君の頼みを

断ることができなかったのだ。

 

慎重な僕からしたら、

考えられないことだったよ

 

そう、それだけ君は僕にとって

特別な存在だったんだ・・