君がいた夏 36 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

やがて、帰宅時間になり

 

玲奈が運転するワゴン車は

駅へと向かった。

 

駅に到着すると友香と梨加が降りる。

 

「友梨奈、絶対に来年もいこうね」

 

友香が友梨奈の手を掴んだ。

 

「うん。いこうね。」

 

友梨奈は笑顔で返した。

 

「楽しかったよ。またね!」

 

梨加は友梨奈に握手を求めた。

 

「私も楽しかったよ。またいこうね」

 

友梨奈は梨加と握手をする。

 

「じゃあ、梨加と友香、

今日はつき合ってくれてありがとう。

また、連絡するから。」

 

理佐が奥の席から顔を覗かせて二人に言った。

 

「うん、またね。」

 

友香がそれに返す。

 

やがて、車が走り去って行く。

 

二人は車が走り去った後も

しばらくその場を動かなかった。

 

友香と梨加の目から涙がこぼれ落ちる。

 

「強いなぁ・・友梨奈は・・・」

 

友香の言葉に梨加も呟く

 

「理佐の愛のおかげだよ・・・」

 

二人は理佐と友梨奈の幸せを

願わずにはいられなかったのであった。