やがて、帰宅時間になり
玲奈が運転するワゴン車は
駅へと向かった。
駅に到着すると友香と梨加が降りる。
「友梨奈、絶対に来年もいこうね」
友香が友梨奈の手を掴んだ。
「うん。いこうね。」
友梨奈は笑顔で返した。
「楽しかったよ。またね!」
梨加は友梨奈に握手を求めた。
「私も楽しかったよ。またいこうね」
友梨奈は梨加と握手をする。
「じゃあ、梨加と友香、
今日はつき合ってくれてありがとう。
また、連絡するから。」
理佐が奥の席から顔を覗かせて二人に言った。
「うん、またね。」
友香がそれに返す。
やがて、車が走り去って行く。
二人は車が走り去った後も
しばらくその場を動かなかった。
友香と梨加の目から涙がこぼれ落ちる。
「強いなぁ・・友梨奈は・・・」
友香の言葉に梨加も呟く
「理佐の愛のおかげだよ・・・」
二人は理佐と友梨奈の幸せを
願わずにはいられなかったのであった。