食事を終え
私と先生は最寄りの駅に向かっていた
「ありがとうな。楽しかったよ。」
「私もです。」
「なあ、よかったら、また行かないか?」
「え???」
「こんなこと言うのはどうかしてるけど
なんだか俺、理佐のことがきになるんだよ。」
これって、どういう意味だろ・・・
単に教師として
私を心配してくれているのか?
いや、それだけで
プライベートで誘うはずがない。
「でも、私なんかの為に
貴重なプライベートの時間を
割いてもらうのは悪いです。」
「貴重だからだよ。
貴重な時間だから理佐と過したいと思ったんだよ。」
これって、私のことを・・・
まさか??
「理佐にも俺のことを教師ではなく、
一人の男として興味を持って欲しいんだよ。」
先生は真剣な表情で私を見た。
「・・・でも」
「すまん…困らせたみたいだな。
学校でいる時はこんな話はしないから
夜とかラインしてもいいかな??」
「はい。」
私達はラインの交換をした。
「じゃあまた明日、学校で。」
先生は帰っていった。
夢じゃ無いだろうか・・・
密かに憧れの気持ちは抱いていた。
まさか私に好意を持っていてくれたなんて・・・
でも、このことは友梨奈には話せないよね。
絶対に騙されるなと言われるのがオチだ。
友梨奈には黙って居よう。