Amazing Love12 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

それから、3カ月が経過していた・・・

 

理佐さんの支えになっていた私に

ある変化が起こっていた。

 

それは理佐さんを

夫である三浦さんから

奪いたいと云う欲求が芽生えていたのだ。

 

基本、私と理佐さんは

金曜日に会っていた。

 

そして、ほぼ泊ってから自宅に帰っている。

 

故に私の想いはどんどん膨らんでいたんだ。

 

そして、ある土曜日の朝、

 

朝食を食べ終えた後、

理佐さんが近寄ってきた。

 

「友梨ちゃん、ご飯粒が口についてるよ」

 

私はイスに座っており、

 

立ち上がっている理佐さんは

体を曲げてご飯粒を採ってくれた。

 

理佐さんの顔が1センチぐらいの距離にあるよ。

 

「はい、とれたよ。

友梨ちゃん、子供みたいだね。」

 

理佐さんは笑った。

 

彼女の笑顔と甘い蜜のような香りが

 

私の理性を破壊してしまったんだ…

 

私は立ち上がり気がついたら

理佐さんにキスしていたんだ・・・

 

そして、私は力強く彼女を抱きしめた。

 

「嫌・・・!!」

 

理佐さんは私を突き飛ばした。

 

その瞬間、私は我に返った。

 

しまった!!

 

私はなんてことをしてしまったんだ・・・

 

欲望が理性を飲み込んでしまった。

 

「ごめん・・・ごめんなさい・・・」

 

私は頭を下げた。

 

「友梨ちゃん・・・

私のこと

想っていてくれたんだ・・・」

 

理佐さんは申し訳なさそうな顔をした。

 

もう、告白しよう。

 

ここで誤魔化しても

中途半端でよけいにこじれるだけだし。

 

「正直に言うよ。

私は理佐さんのこと愛してるよ。

おそらく初めて見た時から惹かれていたんだ。

でも、理佐さんが結婚していて、ご主人のことで

悩んでいたから、なんとか友達として

支えてあげたいと思ったんだけど・・・

やっぱり無理だ。

私は理佐さんが欲しい!

ご主人と別れて

私とつき合って下さい!」

 

言った・・・

 

言ってしまった。

 

これでよかったんだろうか・・・

 

でも、もう自分の気持ちに嘘はつけないよ。

 

すると玲奈ちゃんは静かに口を開く。

 

「ありがとう・・・

友梨ちゃん・・・

でも、ごめんなさい。」

 

理佐さんは頭を下げた。

 

やっぱりね・・・

 

こうなることは分かっていたよ。

 

理佐さんは奥の部屋に行き

 

荷物を持って再び私に頭を下げて

 

そして、部屋を出て行った・・・

 

あけなかったな・・・

 

終わる時はこんなにあっけないものなのかなぁ・・・

 

私はだんだん悲しくなり、涙が溢れ出し

 

膝をつき大声で号泣する。

 

理佐さんとの思い出が走馬燈のように蘇り

 

さらに多くの涙を流すのであった。

 

失恋したある早朝の出来事だった・・・