サイレントマジョリティー ~DESTINY~25 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

そして、その3日後の夜

 

菅井さんから電話が入った。

 

「理佐?夜分にごめんなさい」

 

「別にいいよ!どうしたの。」

 

「友梨奈の看病してくれたんでしょ?

友梨奈に訊いたよ。」

 

「うん、びっくりしたよ。

部屋で倒れていたんだから。

でも、大事に至らずによかったよ」

 

「理佐がいなかったら、

友梨奈は死んでいたかもしれないね。」

 

「そんな大袈裟な・・・」

 

「ねえ、友梨奈にはやっぱり、

理佐が必要だと思うの

これからも友梨奈を支えて欲しいの。」

 

「・・・できる限りのことはするよ。」

 

「もう友梨奈と

寄りをもどしたらどうかと思うの?」

 

「・・・なにを急に。

“ねる”さんが亡くなって

まだ3ヶ月だよ。いくらなんでも・・・」

 

「不謹慎なことを

言ってるのはわかってるわ。

でも、引かれ合ってる者どおし、

離れるのはおかしいよ」

 

「私には

友梨奈に告白する権利はもうないよ。

昔、私は友梨奈を振ったんだよ。

凄く悲しい思いをさせたんだよ。

そんな私が告白なんてできないよ。」

 

「それは、

私が頼んだから理佐には罪は無いよ」

 

「違うよ。私は

友梨奈が傷つくことが分かっていて

振ったんだよ。

だから、今更、そんな都合の良いこと

言えないよ。」

 

「ごめん・・・

あなたの気持ちも考えず

余計なこと言った

全部私のせいだわ

理佐には

いつも辛い思いをさせてるなあ・・・」

 

「そんなことないよ。

でも、友梨奈を支えたい気持ちは

変わらないから。

菅井さんもお願いね。」

 

「うん、わかった。夜分にごめんね。」

 

「気にかけてくれてありがとう。

じゃあ、お休みなさい。」

 

私は電話を切った。

ただ、友梨奈に対する想いは

膨れあがっており

正直、友梨奈に告白したい・・・

 

もう一度、やり直したい。

 

でも、そんなことは許されないよね。

 

自問自答しながら

夜は更けていくのであった。