サイレントマジョリティー ~DESTINY~
過去のエピソードは下記からどうぞ
「理佐、理佐・・・」
私を呼ぶ声がする。
「理佐!」
ベッドで眠っていた私は
その声で目を覚ます。
そこには友梨奈がいたのだ。
「友梨奈なの?友梨奈なんだ・・・
2年振りだね」
「ああ・・・そうだね。」
「でも、私の住んでいるところなんで
分かったの?」
私は両親以外にはこの住所をだれにも
知らせていないのだ。
「理佐のことを愛しているんだ。
なんでも分かるよ。」
うれしい・・・
まだ、私を愛してくれていたの。
例え嘘でもうれしいよ。
「友梨奈・・・
でも、なんでここに来たの??」
「今日はお別れにきたんだよ。」
「え??」
「もう、理佐とは逢うことはないよ。
その前に顔を見ておきたかったんだ。」
「どう言う意味よ??ねえ!友梨奈!」
私はベッドから起き上がったが、
友梨奈の体が急に消えのだ。
その瞬間、私は目を覚ました。
夢か・・・
だが、この夢が友梨奈に起こった
悲劇の知らせだったんだ・・・