ラストキッスで決めさせて 12 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

(渡邉理佐side)

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「出かけるのか??」

 

私が玄関で靴を履いていると

父が声をかけてきた。

 

「うん、行ってくるね!」

 

「また、例の彼女か?」

 

「そうだよ」

 

「定職もつかず、

踊りなんかをチャラチャラやっているやつに

ろくな奴はおらんぞ!」

 

父は私が斗真さんの誘いを断り

友梨奈とつき合ったことに快く思っていない。

 

「そんなことないよ。

友梨奈は夢に向かって

毎日頑張っているんだよ。」

 

「まあ、あんまり遅くなるなよ。」

 

「はい、行ってきます。」

 

私はいつも練習の終わる1時間前に

駅の空地に到着している。

 

そして、友梨奈の練習風景を見ている。

 

友梨奈の生き生きした姿を見ると

自分まで一緒に踊っている気分になる。

 

友梨奈とつき合ってから

本当に心の底から明るくなったと思えるよ。

 

「よし、今日はここまで!」

 

チームのリーダーらしい人が声をかける

 

私はタオルをもって友梨奈のそばにかけよる。

 

「お疲れ様!」

 

「あ・・ありがとう・・・」

 

あれ??

 

今日の友梨奈は何か変だな・・・

 

「相変わらずラブラブですね~~」

 

友梨奈の後輩である長濱さんが冷やかしてきた。

 

そして、近くにいた山崎さんも声をかけてくれる。

 

「私も理佐さんみたいな

奇麗な彼女がほしいなあ~~」

 

「山崎さんに褒められて嬉しいよ!」

 

私はこの二人ともすっかり仲良くなっていた。

 

「じゃあ理佐、行こうか!」

 

「うん、長濱さん、山崎さん、失礼します」

 

私たちはいつものように

 

友梨奈のアパートへ向かった。