友梨奈に交際を断られた
飛鳥さんは蒼い顔色で発言する。
「そうよね・・・
分ってるでも本当に友梨ちゃんのこと
愛してるよ。」
飛鳥さんはそう言って
泣きながら病室を出て行った。
友梨奈はまったく気にすることなく
私に話しかける。
「ごめんね。変な所みせて。」
「いいけど・・・追いかけなくていいの?」
「もう、別れた女性だから。」
友梨奈は冷たい目をしていた。
友梨奈に今更、言い聞かせても
意味がないことは私がよく知っている。
なので私は飛鳥さんのことはこれ以上
触れなかった。
「さあ、お昼にしようか
今から、食事は自由にしていいらしいから
病院にあるパン屋でパンでも買ってくるよ」
「お弁当作ってきたの。
よかったら、一緒に食べよう」
私は鞄から弁当箱を取り出し
ベッドの補助机を開けた。
「本当に理佐は気が利くよ。
おいしそうだな~~いただきます。」
友梨奈はオニギリを手で掴み頬張る
「おしいよ。なんか懐かしい味だな…」
友梨奈は少し感慨深い顔をした。
「なんか作ったかいがあったよ」
私達は談笑しながら、お昼をすました。
そして、その後は病院中を
友梨奈が案内してくれて時間を潰していった。
やっぱり友梨奈といると楽しい。
なんか、昔にもどったようだよ。