サイレントマジョリティー4 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

午後の授業が始まる5分前

 

「ねえ、今日友梨奈のアパートに言っていい?」

 

守屋茜が友梨奈の傍に近づいた。

 

「今日はバイトだから遅いよ。

茜の両親は夜遅くまで

遊んでたら怒るでしょ?

今日は、我慢して。」

 

「本当にバイトなの??」

 

茜は不安な顔をする。

 

茜は知っている・・・

 

自分以外にも友梨奈が

手を出していることに

 

でも、友梨奈に嫌われたくない

茜は深く詮索できないでいた。

 

「バイトだよ。心配しないで」

 

「じゃあ、明日は遊びに行くからね。」

 

「うん、わかった。」

 

そう言って友梨奈は自分の座席に座った。

 

この二人を離れた席から

理佐が見ていた。

 

そう、理佐は1年のときから

友梨奈に想いを寄せていたのだった。

 

理佐と友梨奈は1年の時は別のクラスで

接点はなかった。

 

少年のような美しいルックスの友梨奈は

瞬く間に人気者になり

その噂は理佐の耳にも入った。

 

そして、1年の体育祭にて

友梨奈の活躍を目にした理佐は

ほのかな恋心を持ったのであった。