素敵な三角関係 ―もう君以外愛せない—16 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

だが、友梨奈は東京に到着した時、

さんざん理佐を振り回してきたのに

今更のこのこ会ってもいいのだろうかと

疑問が頭を過り

友梨奈は理佐の元には向かわず、

なんと友人の堂本幸一の

アパートへ向かっていた。

 

幸一のアパートに到着するとドアをノックする。

 

ドアが開いて幸一が顔を覗かした。

 

「え、友梨奈?どうした!帰ってきたのか?」

 

「うん、まあね・・・

でも、帰ってきたのはいいけど

行くところないんだよね。

しばらく泊めてよ!」

 

友梨奈はそう言って、

遠慮なく幸一の部屋に上がりこんだ。

 

「おい、お前の行くところはここじゃないだろ。

 

部屋の真ん中で

座り込んでいる友梨奈の後ろに

幸一は立ちはだかりながら言った。

 

「だってさぁ…1年もほったらかしといて

この間会いに来てくれた時も、

気の利いた言葉一つもいえなかったんだ。

今更、どの顔を下げて

会いにいけるの・・・」

 

「はあ??お前らしくないな。

思ったまま行動したらいいだろ!」

 

「もう少し、時間が欲しいの。

だから、2~3日ここに泊めてよ!」

 

「ったく、しょうがないな!

2~3日だけだぞ!」

 

その言葉を聞いた友梨奈は立ち上がり

幸一の方を向いたのだ。

 

「ありがとう。幸一はほんと優しいね!」

 

こうして友梨奈は

幸一のアパートへ転がり込んだのだ。