友香が意識を失って
2分後に友梨奈が部屋に帰ってきた。
部屋にはいるとリビングで倒れている
友香を発見し急いで駆け寄る。
「友香!友香!しっかりして。」
友香の体が異常に熱いのを感じ取った
友梨奈はすぐに友香を呼び起こした。
「頭いたい・・・痛いよ。友梨奈、助けて・・」
友香がかすれた声で懇願した。
「友香、今すぐ病院に連れて
行ってあげるからね!」
友梨奈は急いで友香を着替えさせ、
肩をかしてタクシーで
救急病院に連れて行き
診察を待っていた。
この時の友梨奈の頭の中から
理佐のことは飛んでしまったのだ。
その頃、玲奈は待ち合わせを
10分過ぎてもこない理佐に痺れを切らし
スマホを取り出し
友梨奈の携帯に連絡する。
だが、だれもでなかった・・・・・
そう、友梨奈は慌てて病院に友香を
連れていったので携帯をマンションに
置いてきたのだ。
友香の携帯も同じく部屋に置いてきている。
(友梨奈・・・なにかあったのかな?)
その後、10分おきに友梨奈に連絡を
いれるも繋がらなかった。
理佐は今日、友梨奈に
お揃いのピアスをプレゼント
として用意していたのだ。
そして、もう一度、恋人として
やり直そうと告白するつもりでいたのだ。
理佐はオレンジジュースをかき混ぜ
窓の外を行きかうカップルを見ながら思う
(私達は交われない運命なのかな・・・)
理佐は切ない表情になった。
そして理佐は閉店の22:00まで
友梨奈を待っていたのだ。