深夜に友梨奈が帰宅する。
友梨奈は風呂に入り、寝支度を
始めた時だった。
「友梨奈・・おかえり・・」
そこにはパジャマ姿の理佐が立っていた。
「あ・・・起こしてしまったかな?」
友梨奈は歯ブラシを洗い流しながら言った。
「そんなことないよ、眠れなかったの・・・」
理佐はリビングの食卓の椅子に腰かけた。
友梨奈も理佐の横に座った。
「ねえ・・何故私なの?」
理佐は訊かずにはいられなかった。
「理由なんてないよ。
気が付けば好きになっていたんだ・・・
いつのまにか、理佐ばかり
目で追っていたんだよ」
「私ね・・・・親友とつき合うなんて
考えたことないんだ。」
「そうだよね・・・
でも、私のことどう思う?」
友梨奈は理佐の目を真剣に見つめた。
理佐はその瞳に吸い込まれそうな気がした。
そして、いつの間にかドキドキしている自分がいた。
「そりゃあ、好きだよ。
でも、それが友としてなのか、
恋なのか分かんないよ・・」
理佐は目線を逸らした。
「疑問に思っている事態、
もう答えが出ているんじゃないの?
普通なら、友達として好きだよ!
それがわからないってことは
私に恋心があるんだよ!」
理佐は首を横に振った。
「ち・・ちがうよ・・友梨奈が
いきなり、キスするから、
ドキドキしただけだよ!」
理佐は必死に否定したが
友梨奈は軽く微笑んだ。
「ドキドキするのが証拠だよ。
自分の心を解放して、
本当の気持ちを教えて!」
友梨奈は理佐の手を握った。
「友梨奈は私が持っていない物を
たくさん持っている。私はそれが羨ましいく思ってるい
・・・・・好きかも知れない。」
理佐は認めてしまったのだ。
「ありがとう・・・理佐。」
「もう、寝るね・・」
理佐は立ち上がろうとした
すると、友梨奈は理佐の手をひっぱり、
座らせた。
そして、唇を重ねてきた。
今回は抵抗せず、理佐は
友梨奈のキスを受け入れたのだ。
(一度、自分の気持ちに素直に
行動してみよう)
理佐は素直にそう思ったのであった。