そして、3か月の月日がながれ
理佐が仕事から帰宅した
或る夜の出来事だった。
すでに、友香と友梨奈は帰宅していたが
なんと、男の声がするではないか!
リビングの机に目をやると、
20代後半の男性がいるではないか?
「ちょっと・・・どう言うこと?」
理佐は思わず口にした。
この部屋は男性の出入りは
禁止しよう3人で約束していたのだ。
「あ・・理佐おかえり!」
友香が一番先に理佐に気づき声をかけた。
「理佐、おかえり!」
続いて友梨奈が座りながら
軽く左手を上げて言った。
そして、近くに座っている
男性が軽く理佐に会釈した。
「た・・ただいま」
「理佐、紹介するね
こちら、バイト先で知り合った
堂本幸一君。」
友梨奈が紹介した。
「堂本です。」
幸一が挨拶すると
理佐は軽くおじきして自分の
部屋にはいった。
そして、理佐は部屋の中から
顔を出し、手招きして友梨奈を呼んだのだ。
「ちょっと、男の人はこの
家にいれないって約束でしょう!」
理佐は怒った表情で言った。
「え・・・そうだっけ、まあ、
いいじゃん、楽しんだから!」
「友梨奈がよくても、私がよくないの!
もう少し皆のことも考えて!」
「でも、友香も楽しんでるよ。」
友梨奈はリビングのほうを指差した
「とにかく、私は嫌なの。
今日だけにしてね。」
そう言って、理佐は友梨奈を追い出した。