顔に書いた恋愛小説―Kiss Only you― 前編 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

顔に書いた恋愛小説―Kiss Only you

私が友梨奈の担当をして3ヶ月が過ぎた。

 

つまり付き合って3ヶ月でもある。

 

今、私は友梨奈の部屋で彼女が

原稿を仕上げるのを待っている。

 

友梨奈は真剣な表情でパソコンに向かって

原稿を打ち込んでいる。

 

私は右斜め後ろにイスを置いて

座って待っていた。

 

彼女の横顔はミロのヴィーナスにも

ひけを取らない程美しい。

 

ホント、何時間でも見ていられるわ。

 

「出来た~~~~~」

 

友梨奈はイスの背もたれにもたれ掛り

大きくのびをする。

 

「理佐、出来たよ。」

 

「え??」

 

「え?じゃないよ。原稿が仕上がったよ。」

 

私の反応に

友梨奈が不思議そうな顔をした。

 

私は友梨奈の横顔に見とれてしまい

原稿が出来上がるのを待っていたことを

忘れていたのだ。

 

いかん、仕事に来ているのに

それを忘れるなんて

編集者失格だわ。

 

はやく友梨奈に声をかけないと。

 

「あ・・・お疲れ様です。」

 

私は立ち上がって

友梨奈をねぎらった。

 

友梨奈は私の顔をマジマジと

見つめながら発言した。

 

「ねえ、ご褒美を2つ欲しいんだけど」

 

「ご褒美??」

 

「まずはキスしよう。」

 

「え!ちょっと。」

 

友梨奈は首に両腕を回し

私の唇を奪った。

 

熱い・・・

 

友梨奈にキスされると

体が熱くなるのがわかる。

 

もう、心臓が破裂しそう。

 

それだけ私は幸せを感じているんだ。

 

「理佐の唇は柔らかくて

 心地が良いよ。」

 

キスを終えた友梨奈が

満足そうな笑みを浮かべた。