やがて15分が経過した。
「あれ??飛鳥達は?」
ようやく、保乃が近くにいることに
気づいたようだ。
「先に他の所に移動しましたよ。」
「え・・・そうなの?
じゃあ、追いかけようか。」
「飛鳥さんたちは
二人きりにさせてあげましょうよ。
あっちにペンギンのコーナーがあるんですよ。
そちらに行きませんか?」
「構わないけど。」
「じゃあ、行きましょう。」
保乃と友梨奈はペンギンの館に移動した。
「平手さんは水族館が初めてなんですか?」
「その平手さんて呼び方止めてくれない。
堅苦しよ。保乃って呼ばしてもらうから
友梨奈って呼んでよ。」
「え…友梨奈…」
保乃は自分が年下なので
少しためらったようだ。
「よし、今日は楽しもう。」
友梨奈の言葉に保乃は笑顔になった。
二人は水族館を満喫する
保乃は友梨奈と過ごす時間が
とても楽しく感じられ
気がつけば友梨奈に心を奪われていた。
結局飛鳥達とは出口で合流することに。
「ひどいなあ…ほっていくんだから。」
友梨奈は飛鳥を見るなり発言した。
「保乃を残していたでしょ。
どう、楽しめた?」
「うん、保乃に色々案内してもらったよ。」
友梨奈の楽しそうな顔を見た
飛鳥は心の底から喜んでいた。