激怒している私に友梨奈は
懸命に訴えかけてくる
「でも、理佐のことは
本当に愛してるの。
この気持ちは嘘じゃないの!」
「そんなの信じられるわけ無いでしょ!
桜井日菜子さんの事はどうなの?
小林由依さんは?
須田亜香里さんはどうなの?」
私の言葉に友梨奈は驚いた表情をする。
「なぜ、三人の名前を・・・」
「桜井日菜子さんのお兄さんが
私に会いに来たんだよ。
友梨奈は意図的に“ねる”を含めた
4人が死ぬように仕向けたの??」
「ち・・・違うよ!
そんなことはしてないよ。」
「だったら、なぜこんな複数の人と
つき合ったの?教えてよ!」
「それは・・・」
友梨奈は下を向いて
哀しそうな顔をして黙ってしまった。
「私も殺すきでいるの?
他にまだつき合っている人がいて
その人と私を揉めさして、
死においやろうとしているの?」
「そんなことないよ!
本当に理佐を愛してる!
私は理佐を愛してるの!」
友梨奈は再び顔を上げて叫んだ。
「友梨奈は人殺しよ!
4人もの命を奪った悪魔よ!」
私の言葉に友梨奈は
哀しげな表情から
大粒の涙がこぼれ落ちた。
そして、膝からくずれおち
うなだれていた
「もう、友梨奈とは
会うことはないよ。さよなら!」
私はいたたまれなくなり
アパートを飛びでる
あれだけ好きだった
友梨奈を振ってしまった。
それだけ友梨奈への怒りが
すさまじかったんだ。
友梨奈のせいで“ねる”は死んだんだ・・・
だから、許せるわけないよ・・・
冷静さを失った私は
友梨奈を憎んでいたんだ。
こうして、私と友梨奈は終わったんだ