壊れたクール36 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

(渡邉理佐side)

右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印

”ねる”と電話で話しているうちに

私はふと、“多重人格”が頭をよぎった。

 

たしかに、友梨奈が多重人格なら

 

私と”ねる”が

別々の人格の友梨奈と会っていたなら

 

今の状況が理解できる。

 

でも、実際多重人格なんてそうそう

いないだろうし・・・

 

「じゃあ、行ってきますね。

だれかに話を聞いてもらって

勢いを付けたかったんです。

また報告しますから!」

 

「くれぐれも穏便に話すんだよ。」

 

「はい。それじゃあ。」

 

電話は切れた。

 

止めた方がよかったんじゃないのか?

 

でも、私も

いずれ”ねる”と話す時がくるかもしれない。

 

だったら、

白石さんと”ねる”も話すべきかもしれない。

 

このことも深く考えないようにしよう。

 

明日は友梨奈とのデートだし、

 

そのことだけ考えていよう。

 

だが、これが私と”ねる”の

最後の会話になったんだ・・・