壊れたクール23 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

(渡邉理佐side)

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私が立ち上がると

友梨奈も立ち上がった。

 

そして今度は友梨奈から

私にキスをしたんだ。

 

「友梨奈…」

 

「嬉しい・・・。

私は理佐が大好き!

私とつき合ってくれないかな・・・」

 

「私が友梨奈を守るから!

なにが合っても絶対守るからね!」

 

私はなんの脈略もないことを口走ってしまった。

 

「うん…守ってね!」

 

友梨奈がそれに同調した。

 

私は友梨奈を強く抱きしめる。

 

この時、

友梨奈が”ねる”と付き合っていることを

完全に頭から消えていたんだ。

 

そして、ふと部屋の隅をみると

小さな慰霊碑と友梨奈の両親らしい

写真が目に入ったのだ。

 

それに気が付いた友梨奈が語りだす。

 

「私が小学生の時、

両親は交通事故で亡くなったの・・・」

 

「そうだったんだ・・・」

 

「ずーと寂しかったけど、

でも、もう平気。

だって、理佐と出会えたから!」

 

「絶対に私は友梨奈を大切にするから!」

 

私は友梨奈の手を掴んだ。

 

「うん、よろしくね!」

 

そして夜まで一緒に過ごしたんだ。

 

20時頃駅前で

友梨奈と別れて電車に乗っていた。

 

そして、ここでようやく

”ねる”の存在を思い出す。

 

そうなんだ、

友梨奈と”ねる”は付き合っているんだ。

 

だから、私は今日で二人で会うのは辞め

”ねる”をよろしくと言おうと思ったんだ。

 

でも、友梨奈と一緒にいると

私が彼女を守りたくなったんだ

 

友梨奈も私のことを好きでいてくれている。

 

だったら、

”ねる”には悪いが

友梨奈を奪い取ろうか・・・

 

 

もう、キスもしたんだし。

 

友梨奈は

私と”ねる”、どちらが好きなんだろう。

 

一度、”ねる”と話さなければならない。