TWO ROSES~嫉妬~18(終) | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

暫く泣いていた菜緒だが、

二人の絆の強さを目の当たりにして

 

「すいませんでした・・

 玲奈さんにはかないません。

 私は自首します。」

 

菜緒は二人に向かって言った。

 

「分かってもらえたらそれでいいよ

 警察になんかいく必要ないわ。」

 

玲奈が穏やかな口調で言った。

 

「ごめんなさい・・」

 

菜緒は感謝の気持ちが込み上げてきて

再び泣き出した。

 

「明日から気持ちを入れ直して

 練習、一緒にがんばろう!」

 

珠理奈は菜緒の腕を掴んで言った。

 

こうして、嫉妬を巡った

一騒動に幕が下りたのだ。

 

 右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印

(玲奈side)

 

そして放課後

 

何時ものように珠理奈が

 

全速力でグランドを走り抜ける

 

私はその後ろ姿を

 

見守ることしかできない・・・

 

貴方が私の前からいなくなることを

考えただけで目の前が真っ暗になり

希望と云う文字が絶望へと

 

変換されていく・・・・・

 

だからお願い・・・・

 

なにが会っても私の前から

 

いなくならないで・・・・

 

私は何時までもこうして

 

あなたを眺めていたいの

 

それが、赤い薔薇である

 

私の使命・・・・・

 右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印

同時刻、

 

裁判を終えた稲垣は護送者の中にいた。

 

彼は2人の若者を殺害し起訴されている

 

おそらく、死刑は免れないだろ・・・

 

4名の被告人が護送車に乗っており、

 

稲垣はうなだれ下を向いていた。

 

手には手錠と腰にはロープが巻かれていた。

 

裁判所を出て20分経過した時だった、

 

見通しの悪い交差点から

バイクが飛び出してきたのだ。

 

護送車は急ブレーキをかけ、

ハンドルを右に切ったのだが

雨でタイヤがスリップして横転した。

 

護送車は5回転程転がり止まったのだ。

 

中では、全員全身打撲でうなだれていた。

 

しかし、稲垣は意識がはっきりしており

 

隣の警官から手錠のカギを抜き取り

 

手錠を外したのだ。

 

そして、頭から血を流しながら

 

窓ガラスを警官が持っていた

 

金属製の警棒で破棄したのだ。

 

他の者は皆気絶している。

 

稲垣は大雨が降る中、外に出ることができた。

 

「これは、きっと神の導きだ・・・・・

 玲奈・・・待っててくれ!

 必ず迎えに行くからな・・・」

 

稲垣そう、呟きながら雨の中消えていった・・・

 

そう、玲奈達に

最大の危機が訪れようとしていたのだ・・・

 

 to be continued