今 君といられること ―天使の微笑み― 20 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

「この日を待っていたのよ!

あんたが卒業する日に

復讐してやろうときめていたのよ!」

 

絵里香さんはナイフを持って

友梨奈にゆっくりと歩いていった。

 

周りに居た卒業生は

一目散に逃げていき

友梨奈は巻き添えがでないように

あえてその場から動かずにいたのだ

 

私にはわかる・・・

 

友梨奈は自分が刺されて

全てを終わらせる気でいるのだ。

 

だけど・・・

 

そんなことは私がさせるわけないでしょ。

 

私は友梨奈に覆い被さるように

 

絵里香さんに背中を見せた形になった。

 

「だめ~~~~玲奈ちゃん離れて!!」

 

友梨奈が叫んだ。

 

私は微笑む

 

「大丈夫だよ

あなたは私が命に替えても守るから

貴方と初めて会った時から決めていたんだよ。」

 

「玲奈ちゃん・・・・」

 

その瞬間、私の背中に痛みが突き抜けた。

 

絵里香さんが

ナイフで私の背中のやや左下を刺したのだ。

 

「いやあぁああ~~玲奈ちゃん~~~」

 

「大丈夫だから友梨奈~~」

 

絵里香さんはナイフを引き抜いた。

 

私は振り向き

今度はお腹でその刃を受け止める。

 

私は友梨奈を横に突き飛ばし、

 

刺さったナイフを握り

 

絵里香さんに引き抜けないようにした。

 

「友梨奈には指一本触れさせないから!」

 

私はナイフを握りしめながら言った。

 

「なんで、あなたは邪魔するの!!」

 

絵里香さんは

ナイフを引き抜こうと必死だった。

 

私は右足で絵里香さんのお腹を押しやった。

 

すると絵里香さんは手を離し後ろに倒れた。

 

よし、これでナイフは奪い取ったよ。

 

だが、私はその反動で後ろむきのまま

 

川辺から川に落ちていった・・