友梨奈と山田君のキスを
目撃した私はショックで
公園で時間を潰していたが
時計を見たらもう、23時だった・・・
私は我に返りマンションへ戻った。
友梨奈には合鍵を渡してあるから
もう、先に部屋に入って寝てるかもしれないな
私はとぼとぼマンションへ向かった。
やがて、入り口が見えてきた・・・
え???
友梨奈??
なんと友梨奈が
入り口で待っているではないか。
合鍵は持っているはず。
無くしたのかな??
「友梨奈~~どおしたの!」
私が声をかけたら友梨奈は安心した顔で
駆け寄り私の手を両手で握るのだった。
「よかった・・・心配したんだよ。
玲奈ちゃんが部屋にいないから。
携帯も部屋に置きっ放しだったし。
なにかあったんじゃないかって、
心配で心配で気が気じゃなかったよ。」
友梨奈はうっすら涙を浮かべていた。
「ごめん。ちょっと、
用事があって出ていたの。
さあ、部屋に入ろう。」
この寒空の中
友梨奈が心配して待っていてくれたことに
私は嬉しく思っていた。