今 君といられること―死神と呼ばれても―9 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

友梨奈と山田君のキスを

目撃した私はショックで

公園で時間を潰していたが

時計を見たらもう、23時だった・・・

 

私は我に返りマンションへ戻った。

 

友梨奈には合鍵を渡してあるから

 

もう、先に部屋に入って寝てるかもしれないな

 

私はとぼとぼマンションへ向かった。

 

やがて、入り口が見えてきた・・・

 

え???

 

友梨奈??

 

なんと友梨奈が

入り口で待っているではないか。

 

合鍵は持っているはず。

 

無くしたのかな??

 

「友梨奈~~どおしたの!」

 

私が声をかけたら友梨奈は安心した顔で

駆け寄り私の手を両手で握るのだった。

 

「よかった・・・心配したんだよ。

玲奈ちゃんが部屋にいないから。

携帯も部屋に置きっ放しだったし。

なにかあったんじゃないかって、

心配で心配で気が気じゃなかったよ。」

 

友梨奈はうっすら涙を浮かべていた。

 

「ごめん。ちょっと、

用事があって出ていたの。

さあ、部屋に入ろう。」

 

この寒空の中

友梨奈が心配して待っていてくれたことに

 

私は嬉しく思っていた。