今 君といられること―死神と呼ばれても―2 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

入院して一週間後に友梨奈は退院し、

 

私は友梨奈の世話をするために

休職することにした。

 

私の部屋に来ても友梨奈の口数は少なく。

 

ほぼ寝たきりの状態であった・・・

 

私はそれでも根気よく友梨奈に

話しかける毎日を送っていた。

 

やがて、変化が訪れることに・・・

 

11月半のある朝、

友梨奈が自分から発言する。

 

「玲奈ちゃん・・・おはよう!」

 

え・・?? 友梨奈がベッドから率先して

起き上がり挨拶してくれているよ。

 

「お・・おはよう」

 

「ごめん・・・心配かけたね。

もう、大丈夫だよ」

 

友梨奈は笑顔を浮かべた。

 

私は涙を流しながら友梨奈を抱きしめる

 

「友梨奈の笑顔がみれてうれしい・・・」

 

「玲奈ちゃんのおかげだよ。ありがとう。」

 

「そんなことないよ。さあ、ご飯たべよ。」

 

私と友梨奈はテーブルへ移動した。

 

「ねえ・・・玲奈ちゃん・・・

私学校へ明日からでも行きたいの。」

 

「え???もう少し休んだ方が

いいんじゃないの?」

 

「はやく登校して、

直義さんの供養をしたいの。」

 

「え??供養??」

 

「私が学校で普通に学園生活を送ることが

直義さんの供養になると思うの」

 

友梨奈両手でマグカップを持ち

ホットミルクを口にした。

 

「わかったわ・・・校長に相談してみる。」

 

こうして、私は校長に連絡を入れ

 

友梨奈の希望するとおりに

明日から学校への登校が許可された。