そんなある日の夜だった・・・
友梨奈から電話が入った。
「玲奈ちゃん・・・
ごめんね。こんな夜遅くに」
「大丈夫だよ。今、大倉さんの所に
いるの??」
「うん。」
友梨奈は毎日、大倉さんの家に
おとづれているみたいだ
「ねえ・・・私と直義さん、
こんなに愛しあっているのに
みんな反対ばかりするんだね。
今日ね、直義さんの両親がきて
直義さんが親子の縁を切られたの・・・
玲奈ちゃんだけだよ、味方してくれるの。
でも、なんか疲れたよ。
みんな私達を悪者扱いするし
白目で見るし・・・」
「辛いだろうけど、
ここが頑張りどきだよ。」
「うん・・・わかってるんだけど・・・
早く、静かに直義さんと過したいよ」
友梨奈のその気持ちは痛いほどわかるよ。
この2ヶ月、みんなに攻められぱっなしで
気が休まることがなかったであろう。
「そっか、大倉さんは今どうしてるの??」
「仕事がなかなか見つからず、
未だにアルバイトなの。」
「じきに見つかるよ。大倉さんには
自棄をおこさないように
励ましてあげるんだよ。」
「うん・・・玲奈ちゃん・・・
いつもありがとうね。
玲奈ちゃんと出会えたことが
私の救いだったよ。
声聞けてうれしいよ。
本当に感謝してる。
じゃあ、おやすみなさい」
友梨奈は電話を切ったのだ。
なにかおかしい・・・
なにか固い決意を感じられたんだ・・・
嫌な予感がする・・・