私の沈黙が長かったせいか
珠理奈が言葉を発する。
「ごめんね。こんな電話して
なんて、言ったらいいかわからないよね。」
珠理奈は申しわけなさそうな声をだした。
珠理奈は私の親友だよ。
なに私は困惑しているんだ。
こんな時こそ支えてあげないと。
岡田さんのことは
また後で考えればいいんだから。
「今どこにいるの??」
「アパートに向かっている所だよ。」
「今から、珠理奈の所に行くよ。」
「え??・・・でも・・・」
「行きたいの!いいでしょ!」
「うん・・・ありがとう・・・」
珠理奈は再び泣き出した。
「30分ぐらいしたら着くと思うから。」
私は電話を切って、
急いで珠理奈のアパートへ向かった。
私は両親と暮らしているが珠理奈は
今は親元を離れて
アパートで一人暮らしをしているんだ。
私は速足で駅に向かった。
私の優先順位は珠理奈が一番だよ。
だから、岡田さんのことは後回しだよ。
早く、珠理奈を元気ずけたいよ。