世界には愛しかない 23 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

友梨奈は話しを続ける。

 

「信じられないかもしれないけど、

私はある星から来た生物なの。

3カ月前に10体の私の仲間が

この地球にやってきたの。

地球人の体をもらうために」

 

「もらう???」

 

「そう、私達は基本液体。

個体になっても顔がないの。

私の星には私を含めて186体の

生命体が存在するんだ

私達の文明は地球よりも

遥かに優れているよ。

そして以前、宇宙に調査に出たときに

地球人を調査し、

そこに生存する人間を見た時、

みんな顔を持っており

その美しさに私達は魅せられたんだ。

だから、私達10体が選抜隊に選ばれ

地球人186人をさらってくることに

なったんだ。

私達の星、186体の生命体すべての

顔の器として人間を持ちかえるのが

私達の使命なんだ。」

 

なに、このSFのような話は

 

でも、友梨奈は嘘をいっていない。

 

私はげんに、

友梨奈の本当の姿を見ている。

 

「じゃあ友梨奈は私をさらって行く為に

 近づいたのね・・・

 そっか・・・

 おかしいと思ったんだ。

 急に優しくなるし。」

 

「違うよ!!

信じて貰えないかもしれないけど

 私は玲奈さんと接していくうちに

 いや・・・一目ぼれだよ

 玲奈さんのことが

 本当に好きになったんだ。

 嘘じゃないよ!」

 

友梨奈は真剣な目で私を見つめる。

 

「あの玲奈さんを狙った男は

 玲奈さんの姿を気にいったので

 玲奈さんを奪おうとしたんだ。

 だから、私が止めたんだ。」

 

「そうだったの・・・」

 

「だから、私は玲奈さんをさらう気は

まったくないんだよ

ただ、一緒にいたかっただけなんだ。」

 

友梨奈は

申し訳なさそうな顔をするのであった。