朝のHR
私は教壇に立つと
普段よりも少し大きな声を出す。
「おはよう!先に言っておくね。友梨奈。」
この言葉にみんながどよめいた。
今まで、私は友梨奈ことは“平手さん”と
呼んでいた。
だが、私は強くなって、
このクラスをまとめなければならない。
友梨奈を呼び捨てで
皆の前で叫んだのは私の覚悟の現れ。
「なんですか~~~」
「今日、放課後生徒指導室にきて。」
「私、忙しいんですけど~~」
友梨奈は視線を天井に向け
真面目に答えていなかった。
「いいから、必ずきて下さい!!」
私は友梨奈を見つめた。
すると友梨奈も視線を合わし
私を見つめ、怪しく笑みを浮かべた
そうまるで悪魔のような笑みを・・・