二人セゾン―Winter— 26(終) | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

それから半年が経過した。

 

私は無事退院して

元気に暮らしている。

 

今日は珠理奈と登山していた。

 

自分体を鍛えることもあったが

 

なによりも友梨奈に

大自然を見せてあげたかった。

 

「玲奈ちゃん、歩くのが速いよ。」

 

「珠理奈が遅いのよ。さきに行くね!」

 

私は珠理奈よりも先を歩いていた。

 

やがて頂上に到着し素晴らしい景色が

目に飛び込んでくる

 

私は胸に手を当てて友梨奈に話しかける。

 

「友梨奈、わかる?綺麗な景色だよ。」

 

すると幻なのか

友梨奈が私の左横に現れて微笑んでくれる。

 

「うん、見えるよ。ありがとう。

こんな景色のいい場所に連れてきてくれて。

玲奈さんとこうして一緒にいられて幸せだよ。」

 

「私もだよ。

これからも色々な所に一緒に行こうね。」

 

「うん、楽しみにしてるね。」

 

「友梨奈のお陰で

こんなに元気になったよ。」

 

「私も玲奈さんのお陰でこうして

玲奈さんの中で生きてられる。」

 

「愛してるよ、友梨奈。」

 

「私も、玲奈さん!」

 

私達は見つめ合って微笑み合った。

 

やがて友梨奈の幻は消えていく。

 

「友梨奈…また会おうね。」

 

すると珠理奈が追い付いてきた。

 

「やっと、おいついた。

玲奈ちゃん、凄い体力だね。

 もう、大丈夫そうね。」

 

珠理奈は息を切らしながら発言した。

 

「当然よ、

私は二人分のパワーがあるからね。」

 

私と珠理奈は笑った。

 

友梨奈・・・

 

貴方と出会った

 

貴方と愛を深めた

 

貴方と別れた

 

貴方と同化した

 

私には素晴らしい思い出だよ。

 

これからも色々な四季を体験して

貴方と共に生きる喜びを感じていきたい。

 

私はこれからも精一杯生きるよ。

 

だから、友梨奈・・・

 

私をこれからも支えてね

 

FIN