二人セゾン―Winter— 16 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

この日の18時、

私は口から管が取り外され

会話が出来るようになり

珠理奈が様子を見に来てくれた。

 

「どう?気分は」

 

珠理奈は

私のベッドの右横に立っている。

 

「まだ手術の痕が少し傷むけど平気だよ。」

 

「後は合併症が起きない限りは大丈夫。

 きっとよくなるからね」

 

「うん、ありがとう。

 実は昨日の夜ね、

 友梨奈が会いに来てくれたんだよ」

 

「え・・・?友梨ちゃんが来た??」

 

珠理奈は驚いていた。

 

「あれ??珠理奈が手配してくれて

 ICUに通してくれたんじゃないの?」

 

この病院ではICUは基本、

肉親しか面会できない規則である

 

「え??じゃあ、

友梨奈はどうやって

ICUに入って来たの??」

 

まさか勝手に忍び込んだ??

 

「・・・・・・あ!!そうだ、

私が担当の看護士に

友梨ちゃんがもし来たら、

玲奈ちゃんの恋人だから

入れて上げて下さいと

言っておいたんだ。」

 

「やっぱり珠理奈が

手配してくれていたのねありがとう。」

 

「あ・・・うん。」

 

「どうしたの??」

 

「いや、友梨ちゃんと

 私は会えてないから

 元気かなぁっと思って。」

 

「毎日お見舞いに来るって言ってたから

 珠理奈のいる病棟にも

 顔を出すように言っておくね。」

 

「うん・・・お願い・・・」

 

「うん、わかった。」

 

「じゃあ、また様子見に来るからね。」

 

珠理奈は職場に戻った。