二人セゾン―Winter— 8 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

それから1か月が経過した

 

年が明け新年を迎えて

私も体がかなり回復していたが

まだ自宅療養していた。

 

一人でいることがほとんどなので

未だに友梨奈のことは忘れられずにいる。

 

だが、そんな私にまたしても

試練が襲ってきた。

 

ソファーで一人座って

考え事をしていたときだった

 

心臓に違和感を感じたそして

息苦しくなってきたのだ。

 

発作だ・・・

 

また心臓発作が起こった。

 

私はスマホを取り出し

救急車を呼ぼうとしたのだが

 

ふと、思ったのだ。

 

これ以上生きていても

みんなに迷惑をかけるだけだ。

 

だったら、

このまま一人静かに死んでいこう。

 

私はスマホを手放した。

 

そうだよ、友梨奈の思い出を抱いて

このまま天に召されるのも悪くない。

 

私は友梨奈と旅行に行った時のことを

思い出していた。

 

あの時が一番幸せだったなあ・・・

 

私は静かに目を閉じた。