それから1か月が経過した
年が明け新年を迎えて
私も体がかなり回復していたが
まだ自宅療養していた。
一人でいることがほとんどなので
未だに友梨奈のことは忘れられずにいる。
だが、そんな私にまたしても
試練が襲ってきた。
ソファーで一人座って
考え事をしていたときだった
心臓に違和感を感じたそして
息苦しくなってきたのだ。
発作だ・・・
また心臓発作が起こった。
私はスマホを取り出し
救急車を呼ぼうとしたのだが
ふと、思ったのだ。
これ以上生きていても
みんなに迷惑をかけるだけだ。
だったら、
このまま一人静かに死んでいこう。
私はスマホを手放した。
そうだよ、友梨奈の思い出を抱いて
このまま天に召されるのも悪くない。
私は友梨奈と旅行に行った時のことを
思い出していた。
あの時が一番幸せだったなあ・・・
私は静かに目を閉じた。