(平手友梨奈side)
私が見舞いに訪れた時
玲奈さんは心臓発作を起こし
医者やナースに処置を施されていた。
私はそばにいた
珠理奈さんに問いかける。
「玲奈さんは助かりますよね?
死なないですよね??」
私の問いかけに
珠理奈さんは返答に困っていた。
それだけ今の状態が
危険なことを物語ってる。
「信じよう、玲奈ちゃんの生命力を信じよう。
友梨ちゃんを残して死んだりしないよ。」
「はい・・・」
珠理奈さんの言葉が
私に勇気をくれた。
気がつけば私は叫んでいた。
「玲奈さん~~死んじゃあだめだ。
絶対に死んだらだめだよ。
私の為に生きてよ。ねえ、玲奈さん!」
私の言葉が
玲奈さんに届いたのだろうか・・・
処置をしていた先生が口を開いた。
「よし、なんとか持ちこたえた。
このままICUに移そう。」
玲奈さんは瀕死の状態は脱したようだ。