二人セゾン ―Spring―5 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

翌日、私は朝 7時から

大学の最寄りの駅にいた。

 

今日の講義は昼からしかないが

私は玲奈さんが来るのを待っていたのだ。

 

そう、偶然を装って一緒に大学に行こうと考えていた。

 

何時に来るのかはわかっていない。

 

ストーカーじみているのは百も承知だ

でも、待たずにはいられなかった。

 

時計が8時10分をさす頃

玲奈さんが現れた。

 

よし、ビクビクしていても

始まらない、折角待っていたんだ。

 

私は後ろから話しかける。

 

「玲奈さん~~おはようございます。」

 

玲奈さんは振り返って私を見た。

 

誰だ?この人はという顔をされてしまった。

 

覚えていないのか・・・

 

だが直ぐに認識したようだ。

 

「あ、平手さんだったかな。おはよう。」

 

「はい。偶然ですね。

一緒に大学まで行っていいですか?」

 

私はそう言って彼女の右横を歩いた。

 

「いいけど、平手さんは朝から元気そうね。」

 

「はい、元気だけが取り柄です。」

 

「羨ましいわ。私は虚弱体質だからね。」

 

「そうなんですか、

なにか運動を始めると強くなりますよ。」

 

「そうね、考えとくわ。」

 

こんなたわいもない話をしながら

私達は大学へ到着した。