気づいたら片想い ―失踪彼女―3 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

(堀未央奈side)

 

約15分の至福の時間を私は過ごした

 

朝食を食べ終えると玲奈さんは席を立ち

玄関に向かった。

 

「じゃあ未央奈、仕事頑張るんだよ

 貴方のひた向きさは

 多くの仲間を引き付けるよ」

 

「はい、野菜サンド、ご馳走様でした」

 

玲奈さんは部屋に戻った

 

私は少し喪失感に襲われたが

玲奈さんと過ごして心が満たされ

ルンルン気分で仕事に向かった。

 

そして、夜の18時過ぎに

私はマンションに到着した。

 

もう、玲奈さんは帰っているかな??

 

例え1分でも会話したいなあ・・

 

よし、とりあえず只今だけ言おう

 

私は自分の部屋をスルーして

玲奈さんの部屋のドアの前に立った

 

インターホンを鳴らそうとしたが

私はあることに気づく。

 

なんと、『松井』の表札がないではないか!

 

私は血の気が引いた。

 

急いでインターホンを鳴らす。

 

だが反応がない

 

「玲奈さん!玲奈さん。」

 

私はドアをノックするも反応がない

 

まさか、引っ越した??

 

それなら朝、私に言うはずだ。

 

私はすぐに部屋に戻り

管理人室に電話する。

 

「すいません。302の堀ですけど、

 301の松井さんはどうしたんですか?

 表札が無いんですが」

 

「松井さんなら、

お昼ごろ引っ越ししましたよ」

 

・・・・え??

 

本当に引っ越ししたの!?

 

だったら、なんで言ってくれなかったんだろう。

 

私は電話を切ると

座り込んでパニックになってしまった。

 

なんでよ

 

なんで、玲奈さんは黙っていなくなったの?

 

おかしいよ・・・