気づいたら片想い ―失踪彼女―1 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

気づいたら片想い ―失踪彼女―

 

 

(西野七瀬side)

右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印

 

平手友梨奈さんがNYに戻った3日後

私は玲奈さんと夏物の服を購入するため

ショッピングセンターにきていた。

 

「七ちゃんはピンクが本当に似合うよ。」

 

店先で服を持ちながら玲奈さんが言った。

 

好きな人に似あっていると言われるのは

本当にうれしい。

 

またこんな風に二人で

買い物に出かけられる日が

こようとは夢にも思わなかった。

 

確かに私は玲奈さんが好きだけど

玲奈さんは誰とも本気でつき合うつもりは

ないみたいだ。

 

だったら、このままの関係を

維持するのが得策ではなかろうか?

 

そうしたらこんな風に

二人で出かけることができるのだから。

 

買い物を終えた私達は

歩きながら駅を目指していた

 

「七ちゃんは今、3回生だったかな?」

 

「はい。もう、就職のことを考える時期です。」

 

「どんな仕事に就きたいの??」

 

「特別夢がないんで

普通の事務員を目指します。」

 

「そっか、頑張れ!」

 

「はい、ありがとうございます。」

 

私は歩きながら

玲奈さんの横顔を見るのが大好きだ。

 

本当にこのままずーと一緒にいたい。

 

そんな欲望が日に日に増してきたんだ

 

だが、この日が玲奈さんと会った

最後の日となった。